挫・人間 blog


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西さん

「ちなみにレコーディングエンジニアは越川和磨です」

は?と思った。去年の12月頃、全国リリースするアルバムのレコーディングが決まって、どんなアルバムを作ろうかな、と、考えてるときに社長から僕に送られてきたメールだった。

越川和磨って「西くん」こと越川和磨さん(ex.毛皮のマリーズ、THE STARBEMS)のことだよね?
って、僕最初終演後のレッドクロスでPAの大空とかに録ってもらうものだと思ってたから、キンタマがちぢみあがってしまった。
西さんは、中高時代の僕のギターヒーローだった。関西ゼロ世代とかが流行ってたころ、そのうちの一つとしてみたのが毛皮のマリーズ「LOVER DOGS」のPVだったのである。
今こんなロックをやるバンドがいるのか!と思ったし、ギターの人、すごい音だ…と言うか、すごい暑そうだ…!とバカみたいな感想をもった気がする。その頃はあんな大物バンドになるなんて知らなかったわけだね。毛皮のマリーズはそれからダーーッと駆け抜けて日本武道館でのライブをもって活動に終止符をうった。超ドラマチックなバンドだった。

そんな西さんが僕らの録音だなんてとんでもない!てか絶対僕らの曲なんか嫌いでしょうに…!とアワアワしていると社長から、1月10日にオフィスで待ち合わせ。ミーティングしましょう。とのメールが来たので、僕一人でもよかったらしいのだけど、絶対嫌だったのでアベくんとか連れて行った気がする。既に死に物狂いだった。


「あ、どーもー。西ですー」

なんて調子で飄々と現れたのは紛れもなくあの西さんだった。理由もなく僕は何故か殺される!と思ったけど、優しい目をしていて、そんな様子は全く無くて、社長と関西弁で冗談を言いあっている。
Mac book(たぶんpro)をカバンから出して、うわ!西さんがパソコン持っとる!と驚いた。そりゃレコーディングエンジニアだし、パソコンくらい使うだろうけど!

「緊張せんで、全然呼び捨てとかでええからね」

「いやいやいや!ととととんでもないです!ブヒヒ!!」

「なんかアブない奴らやなぁ」

マジで西さんがレコーディングしてくれるんだな…と感動する反面、緊張しすぎてレコーディングとかできんのじゃないか!てかウチ僕とアベくんしか喋ってないし!あとのバカ2人も喋れクソ

「まぁ誰かがアレコレと言ってくるかもしれんけど、とにかく俺はバンドが納得いくまで、どこまででも付き合うから、何でも言って。楽しんでやりましょう」

「あ…っ!!!!♡♡♡」


僕らは帰りの電車で、西さん、良い人だったね。レコーディング楽しみだね。なんて話しながら帰った。やっぱりかっこいいロックバンドの男は違うぜ!とか言って、最早バカ丸出しだった。

でレコーディング一日目、吉田は夜勤明けでスタジオに。ドラムは何時間もぶっ通しで演奏した。この日僕はほとんどただ見てただけだったので、オラァーーと偉そうに振る舞いたかったけど、お菓子を買ってきたり、ザコの仕事を引き受けた。
ギターの山口においては、レコーディング途中で寝るし、マジで最悪だ…と。西さんに申し訳ねぇぜという感じで終了。2日目は僕は緊張しすぎて眠れなかった。この2日間でオケ録るのは終わるだろと思ってたけど、思いの外長引いてしまって、本当、朝から朝までレコーディングしてたんだけど、座りって作業しっ放しの西さんが、俺はバンドがいけるならまだまだイケますよ。なんて言うもんだから、頑張らないわけにはいかんな!と、そのまま高円寺のスタジオに移動して録音を再開した。
そこは西さんのホームグラウンドって感じで、さっきのパリッとキレーなスタジオとは違うけど、なんだか居心地が良い不思議なスタジオで、僕らも緊張がとけて、西さんとも段々打ち解け始めた。

マリーズが恋をこえろのPV撮影で使ったスタジオとか、見せてもらったし、色んなひとにもあわせてもらった。そしてレコーディングは難航していた。

口琴だとか録音したときに「ナイステイク!」と言ってもらえたときは嬉しかった。大体の歌録りも終わって、ミックス作業に入るんだけど、ミックスが僕ら、わけわからん注文をたくさんつけるものだからたくさん西さんを困らせてしまった。

何度もミックスやとりなおしでスタジオに。そりゃ、どんどん仲良くもなってったりするわけで。
明日10時集合でいいですか?ってメールに西さんから返信。

「おう!
まだおわってないがな!
にてつやがな。

なかなか、ええばんどやないか!
筋少フリークの俺にはたまらんな」

「えええっ、筋少好きなんですね…!
筋少トークしてくださいよ!」

「しよしよ
俺、卑屈なクソ野郎。よろしく」

「これいつかTwitterに書いていいですか?(笑)」

「やめろ!!!(笑)」


西さんはしゃがんだときに見えるパンツまでかっこよかった。西さんに憧れてスタッツのベルトが欲しくなった。

僕らはもうかなり長時間蒸し暑いミックスルームに引きこもって死ぬほど僕らの曲を聴いてはあーでもないこーでもない話しあって、だんだんミックスルームが宇宙を漂流する宇宙船のように思えてきて、謎の団結感みたいなものが生まれはじめていた。

「もうこれでもかってくらい、楽器の音出してください…!」

「これ以上出したら声聞こえなくなったり、他の楽器と殺しあう感じになるけどいい?」

「大丈夫です!西さんが好きなだけ上げちゃってください…!」

「言うたな~…」カチカチ

「ぬわあああああああ」

というやりとりが何度もあった。
プロじゃないんだから、プロじゃできないようなことをしとかないと意味ないよネ!ってことで、西さんに無理な注文をたくさんした。そのせいで難航したんだけど…。
どんなヤバい注文も「言うたな~…」と言ってエゲツナイほどやってくれる西さん、かっこよかった。

「こんなミックス、普通はありえんで」

「いやー、西さんだからこの音にできました…」

「あかん、眠い。昨日龍が如くのミニゲームずっとやってたから眠い」

「なんでミニゲームだけやってるんですか!」

「おれ、あーゆーの完璧にせな先に進みたくないんよ」

ワケがわからんと思った。が、とてもかっこよく見えた。
こんな音源にできたのは僕らだけじゃなくて、西さんの力が必要不可欠だったなーって気持ちがあるから、あんまりアルバムのこと謙遜したくもないんだよね。僕らにとって西さんはいいアニキって感じだった。
完成したとき少しさみしかったくらいだしなー。

西さんがさすがだなって思ったのは、仮ミックスのトラック、アーティスト名が「西は天才」だったこと。イカすアニキだ…。
僕のアコギを弾く西さん


なんかよくわからんルアーが届いて喜んでいる西さん




うまくまとまんないけど、この辺で。
とにかく西さんが僕らのこと気に入ってくれたことが、すごく嬉しかったんだよなー。
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