挫・人間 blog


スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

メガザル

友達が死んだ。死因とかはよく聞かなかった。おれは君の友達だったし、君はおれの友達だった。なんだかすごくずるいと思ってしまった。


葬式で似合わない喪服を着る。これから先、君はずっと、しんみりのシンボルだ。思い出す度に、あんな思い出があったね、なんて話になるんだと思った。そうやってよろこぶのも悲しむのも気持ち悪いと、そのとき君の顔を見ながら思ってた。


「大人になったら補助魔法を使えるようになるんだと思ってたんだよね」


「下川くん、人間は魔法使えないよ」


「いや、そうじゃなくて、ドラクエであるじゃん、マホトーンとか」


「またゲームの話か」


「小学生の頃は一度も使わなかったけど、大人になったらそういうのをうまく使って上手に戦闘こなしていくんだと思って」


「使わないの」


「いや、使うようになったんだけど。最近同級生が結婚してさ」


「へぇ」


「妊娠して、車も買ったんだって」


「すごいね」


「想像できなくて、自分に子供ができるとか、車を買うとか」


「いや、それはダメだよ。みんないつかそうなるんだよ、無理してでもやらなきゃダメでしょ」


「そうかもしれないけど、みんなどうやってるのかなって思ったんだよね」


「……魔法なんてないよファンタジーじゃないんだから」


なにがあったって、おれはいつものように起きたら食パンを焼いて食べるだけだ。いつも通り。形が変わっていくだけだ。だけど食パンに感謝はしないでしょう。不自然もすべて飲み込むよ。悪いものも栄養にしちゃうくらい人間のからだはばかだから、ごちそうさま。またねがあるなんて思ってるんだ。
スポンサーサイト

Comments


« »

06 2017
SUN MON TUE WED THU FRI SAT
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 -
プロフィール

haburashiko

Author:haburashiko
FC2ブログへようこそ!

最新トラックバック
検索フォーム
ブロとも申請フォーム
QRコード
QR

Archive RSS Login
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。